資材費や原材料費の高騰で、収益性が落ちている事業者さまが増えている印象です。
こうした状況下で最も効果的なのが高価格の新商品・新サービスの開発だったりします。
実際、僕がお手伝いしているメーカーさんは、相場の3倍以上する商品を毎週バンバン販売していますし、そうした高価格商品で新規客が入ってくるので、お客さまの質としても優良客といえる方々ばかりが入ってきてくれます。
どうすればそうしたことが可能なのでしょうか?
今回はそうした内容をテーマに記事を書いてみます。
新商品というだけで新規客も既存客も反応してくれる
新商品・新サービスは「新しい」というだけでお客さまの注目を集めることができる優れたアイテムです。そしてそうした新商品・新サービスを開発する際に最も大事なのが「切り口の新しさ」です。
- 競合がやったことのない切り口
- 業界で聞いたことがないアイデア
- それでいてつくり手・サービス提供者がホントに提供したい上質なもの
これが相場以上の価格の商品・サービスをつくる際に押さえておくべき最初のポイントです。競合が多い業界ほど、このポイントが重要になります。
すでに競合がやったことのある切り口は、そうした商品・サービスが価格の基準をつくってしまっているケースが非常に多いからです。
そうした縛りがないアイデア・商品・サービスであれば、望むとおりの価格をつけることが可能です(とはいえ、お客さまの可処分所得額は意識したほうがいいですが…)。
また忘れてはいけないのが…
「お客さまの体験」にフォーカスする
という視点です。
上記で「つくり手・サービス提供者がホントに提供したい上質なもの」と書いていることと少し矛盾するかもしれませんが、あくまで「お客さまの体験」に軸足を置かなければ、それは独りよがりになってしまうケースが多いからです。
ポイントは「お客さまの体験」であること。
私たちはついつい、商品やサービスの内容、スペック、独自性、強みにフォーカスしてしまいがちですが、そこを切り離して考え、「お客さまの体験自体がどんなものになるか?」を考え抜く必要があります。
「言うは易く、行うは難し」なんですけどね。
このハードルを越えることで「原価に縛られず値付けできる」という大きなメリットを享受することができるようになります。
「この体験はお客様にとって、絶対に価値がある!」
という確信があれば、相場の2倍、3倍、5倍の価格設定をしようとも売れます。
ポイントは価値の伝え方|物語(ストーリー)がオススメ
今になってチラホラ耳にするようになりましたが、web事業において物語(ストーリー)で商品やサービスの価値を伝えることは非常に有効です。
物語(ストーリー)は、難しい概念を受け取り易くする効果があるから。
猿カニ合戦のキモは「因果応報」
カニにイジワルしていた猿が、カニの仲間によってヒドイ目に合う話ですね。
さて考えてみて欲しいんですが「因果応報」という難しい概念を、物語(ストーリー)を使わずに子どもに理解してもらうにはどうすればいいでしょうか?
数字や証拠、統計や権威、社会的な評価などを言い聞かせても子どもにとってはチンプンカンプンでしょう。そんな難しい概念を物語(ストーリー)はいともカンタンに伝えることができるのです。
新商品・新サービスの新しい切り口は、ひょっとするとお客さまにとって難しい、理解しづらいものかもしれません。だからこそ、ここに物語(ストーリー)という手法を活用することで、お客さまにとって受け取り易くすることができるのです。
まとめ
今回は、相場の3倍の新商品・新サービスをつくる際のポイントをまとめてみました。
- 切り口の新しさ
- 顧客の体験にフォーカス
- 物語(ストーリー)で伝える
これら3つを組み合わせることで、多少相場感を上回る値付けをしたとしても、お客さまに喜んで買ってもらうことができます。ぜひあなたの事業でも活かしてみてください。
あなたの事業の成功を祈っています。