いま成果が出ている新しい求人募集のカタチ

最近求人がうまくいかない、求人応募がぜんぜんこない、というご相談を受けることが多くなってきました。実際、僕が求人募集のページ制作を請け負うとクライアント様の予想以上の人数が集まるため「なぜそんなことができるのか?」というお問合せをよくいただきます。そこで今回は、求人募集で優秀な人を集めるためのポイントをシェアしようと思います。

「求人」も「集客」も本質は同じ

最近になってようやく「求人も集客もマーケティングの観点から見ると同じ」という視点が認知され始めています。実際、この視点を持つと求人募集ページのつくり込みも大きく違ってきます。

  • Indeed が集客でいうところの広告媒体
  • 求人募集ページは、商品紹介・サービス紹介ページです。
  • ページまで来てくれた求職者は、見込み客
  • 求人応募が、問い合わせや購入ボタンを押すことに相当します。

多くの事業者は求人募集において「価格競争」しかしていない。

この視点で見てみると、従来の求人募集がうまくいかない理由も見えてきます。

多くの事業者が、給与や福利厚生、待遇面、ざっくりとした事業概要や、任せようと思っている業務内容くらいしか謳っていないのです。

これを集客に置き換えると…
商品スペックと価格と商品写真が掲載されている程度のページとなります。
まさにコモディティ化した商品のページ、Amazonの商品ページといった印象です。

これでは価格で比べられてしまうのも仕方ありません。
価格で比べられる、というのは「給与・福利厚生、待遇面」で比べられることに相当します。そりゃあ資本の強い大手ばかりにとられて、中小企業に人が集まらないのも仕方ありません。

しかもAmazonであれば「お客様レビュー」がありますが、求人ページに「レビュー要素」を入れている事業者さんはほぼ皆無。こうした面でも多くの事業者さんが「ヘタな商品ページ」によって求人してしまっていることがわかります。

3週間で即戦力級が5名集まった求人ページに入れた要素

詳しく話すと長くなりすぎるので、ここでは備忘録として、実際に求人募集に成功したページに入れ込んだ要素を列挙しようと思います。

  • 求職者が求めている「この職場で働くメリット」掲載
  • 他の会社との違い、自社だからこそできること
  • 会社のビジョン展望、事業の社会的意義
  • 会社の雰囲気や事業の中で大切にしている価値観
  • 「求めていない人物像」を反転したカタチの「こんな人と働きたい」思いを掲載
  • 商品ページの「お客様レビュー」にあたる「新入社員の声」掲載
  • 給与・福利厚生・待遇ほか スペック面

かなりの長文になりましたが、本当に職場に興味を持ってくれる人はこうした長い求人ページを全て読み込んで申し込みしてくれます。

  1. 冒頭で注意を引いて、
  2. 関心から「ここで働けたらいいな」という気持ちを高めて、
  3. ミスマッチをなくすためにあえて「こんな人は求めていない」ことを正直に伝え、
  4. 申し込みしてもらう。

こうした内容をきちんと伝えることで「この会社いいな」と思ってもらってから給与や福利厚生、待遇面を見てもらうことで「他の会社とは違う」ことを感じてもらうことがとっても重要です。

実際、この会社に入ってきてくれた人たちは、前職から月額10万円も給与が落ちるにも関わらず、ビジョンや価値観に共感して入社してくれました。

これから中小企業がとるべき求人戦略はこうしたものじゃないかな…というのが今の僕が感じている点です。

ぜひあなたもこうしたことを意識して優秀な人材の確保に臨んでみてください。あなたの成功を祈っています。