今こそ値段を3倍にしよう

最初は社内で「そんな値段じゃ絶対に売れない」
同業者や、関係業者からも「この値段じゃ絶対に売れない」

そう言われていました。しかし実際に売り出してみると…従来商品よりもはるかに売れる商品づくりができたんです。今回はその秘訣の一部をシェアします。

止まらないコストプッシュインフレ

最近、野菜や魚介がやたら高いですよね。
もうしばらくお刺身を食べてない気がします。

コストプッシュインフレによって、輸送費、原材料費、人件費もどんどん上がっていっています。円安も止まるところをしらないし、これから1ドル150円も現実的にありうるな…なんて思います。

こうした状況に、海外の原材料を仕入れてモノをつくる製造業の人たちが悲鳴を上げていて…こうした今こそ値段を3倍にしてはどうですか?

というのが、僕が最近クライアントさんにお話していることです。

相場の3倍でモノを売るようになったメーカーの成功事例

実際、2年前あたりから僕の提案によって相場の3倍以上の値段を自社商品につけるようになったメーカーさん。最初は社内からも関係事業者からも猛反対を食らっていました。「その値段じゃ売れない。お客さまが見えてないんじゃないか!?」と。

しかし、そんなことはありませんでした。
すこし目先を変えることで、相場の3倍でも喜んで購入してもらえる商品づくりができたのです。3つポイントがあるのですが、今日はその1つだけをシェアしたいと思います。

そもそもターゲットとするお客さまを変える

そのメーカーさんは、それまで地元のお客さまだけを相手にモノをつくり、販売していました。卸業も行っているため、取引相手は相場感を熟知した相手ばかりです。
また一般消費者であるお客さまも相場を知り尽くした昔からの馴染み客ばかり。

そうしたお客さまや取引先を相手に値上げを認めてもらうのは、めちゃくちゃ難しいのは言うまでもありません。その業界自体、ニッチで狭いマーケットなので、それはそれで正解なのです。しかしそうしたマーケットに縛られて商売をしていても、事業は大きくなりません。

そこで、富裕者層を狙える商品づくりをスタートしました。
従来の相場感とば別の価値観で買い物をする人たちにターゲットを絞ったわけです。
そして彼らがいる場所に届くようなwebサイトの運営方法、広告の運営方法を次々と採用していきました。

「これまでの延長線上に成功の道はない」…かもしれない

「お客さまにする相手を変える」というのは、事業の方向性を変える大きな選択でしたが、おかげで相場の3倍の商品を安定的に販売できる体制が整いました。

時代や人々の意識が大きく変化している今、これまでの成功事例や成功経験が必ずしも、将来的にも役立つ…というふうには言えなくなってきているのを感じます。

そんな状況だからこそ、お客さま選びをこれまで以上に柔軟に行っていくことは、事業成功に大きく寄与してくれるのではないでしょうか?ぜひこうした視点も持ってコストプッシュインフレに負けない価格戦略を実践してみてください。

あなたの成功を祈っています。