新型コロナウイルスの流行以降、すっかり副業や起業、フリーランスの道がメジャーになりましたね。なかには副業でも月数十万円…みたいな年商を稼ぐ人も出てきたり…従来の会社員の年収では考えられない収入を得る人も増えています。
では、年商はいくらからすごいのか?
「年商なんて業種によってぜんぜん違うんだから比べても意味がない!」という意見も多数ありますが、他と比べてどうなのか?気になるのも人情ですよね ^^;
そこで今回は、データや周りから見た評価、心理的な満足など、いろんな視点からまとめてみました。
そして最後には、誰もが最初にあこがれるハードル「年商1億円」への道すじについても解説しました。
個人・法人合わせてもっとも一般的な年商は…
2021年の中小企業白書によると、個人・法人を合わせたもっとも一般的な年商規模(中央値)は、1500万円。ここに届いてようやく一般的、と思われるカンジでしょうか。
画像引用:2021年 中小企業白書
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2021/PDF/shokibo/00sHakusyo_zentai.pd
こちらは個人・法人合わせた結果なので、個人事業レベルではもう少し年商規模は落ちます(個人事業の中央値は624万円)。逆に会社レベルになると年商規模の中央値は5900万円となり、一気に年商規模が大きくなります。
年商の「平均値」はもっと高い
1500万円というのは「中央値」といって、もっとも分布が多い年商規模を示したに過ぎません。上位1%に入る事業者の規模が大きすぎる(28億超!)ので、年商の平均値はもっと高額になります。
事業者の年商の平均値は1億8,954万円
個人・法人合わせて1億円を超えるのは上位20%になるので、それよりさらにハードルが高いことになります。
「すごい」と思われる年商規模は…2億2000万円から?
年商の中央値や平均値、上位からのパーセンテージを考え合わせると、年商規模が2億1,855万円に届けば、上位10%入り。周りからも「すごい!」と思われる可能性が高いのではないでしょうか。
年商5億7,011万円を超えると、会社レベルに限定しても上位10%に入ります。押しも押されぬ成功者としてのラインはこのへんかもしれません。
ホントに大事なのは手残りの利益額
ただ、こうした数字は、業種・業界を問わず数字だけを比べただけのものなので「ホントの意味ですごいか」を測れるものではありません。
たとえば製造業であれば、規模が大きくなりがちですが、そのぶん原価率も高く、人件費も大きいため、会社として手残り利益は少なくなりがちです。
また仲卸業なども、取引額(年商)が大きい割に、メーカーと小売業者の間に挟まれて利益率が伸びづらく、また輸送費やD2C(メーカーの直販)など社会的な変化に左右されやすく、手残りの利益額が少ないケースも多くあります。
利益が少ないということは経営者目線でも投資に回せるお金や、可処分所得が少ないということ。
・従業員に還元できるだけの利益額
・将来の安定した事業をつくる投資ができるだけの利益額
こうした利益額をガッチリ稼げる社長・経営者こそ「すごい!」と周りから称賛されるべき存在といえるでしょう。
社長の平均「年収」・・・これ以上ならすごい
ある時期、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツのCEO時代の「年収」が低すぎる…というニュースが話題になりました。その額は1億円。
会長職に退くと、役員報酬は5,000万円ほどに。日本の大企業の役員報酬よりも低い額で、驚きとともに報じられました(https://heikinnenshu.jp/kininaru/bill.html)。まぁ資産額の方は5兆円を超えるみたいなので誤差みたいなものかもしれませんが ^^;
世界規模の会社のCEOとなると、年俸数百億円 みたいな規模もあるのが世界の経営者ですが、それからすると低いのかもしれませんね。
さて一方、日本ではどうなのでしょうか?
中小企業として一般的な300人以下の会社でいうと役員報酬の平均は3,500万円ほど
従業員数1,000人を超える大企業になると、7,500万円ほどになるそうです。
これは上場企業や、上場企業に匹敵する超優良企業の例…
なので3,500万円を超えれば、一般的な社長よりも多くの年収を得ていることになりますね。
そして年商という面で考えても、2億2千万くらい稼げるようにならなければ、社長の給料3500万円には無理がでてきたりします。
まぁ年収2,000万円を超えるレベルになると、ハタからみても違いがわからなくなるので「周りからすごいと思われるか」という視点では「年収よりも年商」を基準に判断されそうです。
ちなみに…
もしあなたが情報系・専門技術系・サービス業 を営む社長であれば…、この売上拡大策が年商1億、年収2000万円を稼ぎだすのに役立つでしょう!というのがコチラ。年商1億につながりやすくなる売上拡大施策をまとめました。
(追記)
もしあなたがクライアントワーカーで…年収500〜600万からさらに売上拡大できずに困っているならコチラ。(有料note)
年収500〜600万円から上にいけない事業者の共通点は「安すぎる価格設定」にあります。しかし、多くの事業者がこのことに気づきもせず、四苦八苦しています(私もとっても苦しみました…^^;)。リスクなく、着実に「金払いの良い太客」を確保していく方法です。
年商1億円を超えるために必要なこと|億万長者がハッキリ名言
さて、副業でも起業でも、フリーランスでも…
誰もが最初の目標として掲げるのが「年商1億円」というラインじゃないでしょうか。
では、どうすれば年商1億円を達成できるのか。
実は、最初の年商1億を超えるために必要なことは、
アメリカで最も実績のすごい起業家が明らかにしてくれています。
彼の名は、マイケル・マスターソン
年商100億企業を2社、
50億企業を2社、
10億円以上の企業を10社以上保有する
世界屈指の実績を持つ億万長者です。
数十社をゼロから億以上に成長させていて、年商が伸びる会社とそうでない会社の違いがわかってきたそうです。説得力がハンパないですよね。
僕自身、中小事業者の売上拡大パートナーとして、多くの事業者さまの年商規模拡大に貢献してきました。なかには年商500万円ほどの小さな通販事業から、年商1億4000万円超にまで育てることができた事業もあり、そこで意識したのもこの起業家が書籍の中で書いていたことでした。
それは…
集客とセールス(販売)の”勝ちパターン”を掴むこと。
OSS(最適な販売戦略:Optimal Sales Strategy)と彼は書いていますが、年商1億をいけるかどうかは、集客と販売の成功パターンを掴めるかどうかによって決まる、と話しています。
やはり、集客・販売がないと「売上」を生み出すことができない以上、必要不可欠なピースなわけですね。
ぜひあなたも「年商1億」を目指すのであれば
「集客と販売の勝ちパターン」を意識してみてはいかがでしょうか。
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追記・・・
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