がんばってる事務員の給料を上げてあげたいんだけど…どう思う?

先日ある社長さんから、
こんな相談をもらいました。

「ウチで、すごく頑張ってくれてる事務員さんがいて、給料を上げてあげたいんだ。でも…営業のスタッフと比べると、どうしても給料を上げるのが後回しになってしまってね。どう思う?」

とのこと。

この社長さんは40代半ば。物腰がやわらかく、仕事がバリバリできるステキな人です。この人にここまで言わせるんだから、その事務員さんも素晴らしい人なんだろう…ということがわかります。

「ぜひともこの社長とその事務員さんの力になりたい」
そう思った私は、ある提案をしました。

今回は、
このときに提案した解決策の1つを、
あなたにもシェアしたいと思います。

事務員の日頃の頑張りに昇給で応えられず、心苦しさを感じてる人はぜひ続きをお読みください。逆に、事務員の働きぶりに内心不満を感じてる人にとっても、役立つ内容になっていると思います

給料を上げたければ、上げてやればいいじゃん…

従業員目線ならそうなるんでしょうけど、
それができれば悩みませんよね(^^;)

例えば、
営業職は歩合制などで、お金の裏付けを用意してから昇給することができます。

しかし、事務はどうしても売上に直接結びつかない仕事。仮に昇給した場合、単純にランニングコストが増えてしまいます。

投資にまわす資金を減らしてまで、
個人の給料を増やすか…?

この判断が難しいんですよね。

とはいえ、その事務員さんは凄く頑張っているようでした。

「細かい地道な作業もミスなく処理してくれてるし、自分では絶対覚えておけないことにまでアンテナを張り巡らせて、リスクに気づき、管理してくれてる。
 忙しいのはわかっているけど、無理を聞いてもらったりしてるし…。昇給できないのはなんか申し訳なくてね…」

と、社長さん、事務員さん、
両方の誠実さが伝わってくるような相談です

あなたならどうする?こんな失敗事例も…

この辺のジレンマを抱えている人は実は少なくありません。
同様の悩みを抱えていた別の社長さんは、思い切って事務員さんの給料を上げることにしました。ですが…

「これだけ仕事してるんだから、当然…」みたいに全く感謝されず、さらに昇給することを伝える際には「えっ、また仕事増やすんですか?」と警戒されてしまったそうです…(^^;)アイタタ

さて、

多くの社長さんは問題の本質に気づいています。

給料を上げるとき、お金の裏付けを作れないことが問題なんですよね。

そこでこの社長さんには
「その事務員さんが、お金の裏付けを作れたら昇給してあげればいいのでは?」と提案しました。

「えっ、そんなこと事務員にできる?」

と、聞かれましたが、実は私が多くの社長に提供しているのがココです。

財務面から利益を生み出す流れを見つけて、活用法を提案する。

OKがもらえたら、実際に手元にお金が残るよう手立てを講じる。

専門用語では「管理会計」と言います。
この専門知識をその事務員さんに磨いてもらい、利益を生み出したら、その何割かを昇給に回してあげる、という提案です。

経理は利益を生まない…?

多くの社長さんは事務員に対して「お金の流れを記録するだけの仕事」+「雑務」といった認識です。だから昇給してあげれません…

しかし、そこから一歩進んで「財務面から利益を生み出す仕事」ができるようスキルアップしてもらえるとどうでしょう。

✔︎ 会社の利益は増えますし、
✔︎ 社長の財務面の不安は小さくなりますし、
✔︎ 事務員さんも昇給してもらえます

まさに良いことづくめ!

良い事務員は、売上に直接貢献できないことを普段から感じつつ、誠実に、忍耐強く、地道な仕事に打ち込んでくれてる人がほとんどです。

そんな人たちにスキルアップしてもらうと、会社の収益に貢献できることにやりがいを感じてくれる人が、実は多いのです。

例えば…
スキルアップした事務員が、年間120万円のランニングコスト削減案を見つけたとしましょう。そしたら月額1万円くらい昇給しても何も問題ありませんよね。投資の余力は増え、その後も継続的に「利益を生み出す仕事」に打ち込んでもらえます。

成功している会社の隠れた強み

多くの人が、財務面から利益を生み出せる知識があることを知りません。もしくは、知っていても重視していません。

先日の記事でも紹介しましたが…
ある程度の規模になると「売上をつくる」というルールに加えて「利益をいかに残すか?」というゲームが始まります(その記事がコチラ

経理を「お金の流れを記録するだけ」という認識で使ってたら、このゲームに勝てません。事務員にもレベルアップしてもらって、心強い戦力になってもらうのが、最も賢い選択だと思うのです。

冒頭の社長さんには、1年間
私が紹介した財務のプロから、その事務員さんに「お金の流れから利益を見つける方法(管理会計の知識)」を教えることを申し出ました。

マジメなその事務員さんは、3ヶ月目には自社のお金の流れから利益につながりそうな部分を見つけて社長に提案。その社長さんは喜んで、その利益の一部を昇給にまわしました。

もちろん、この方法は「新しく学ぶことが嫌い」なヤル気のない事務員ではうまくいきません。でも、会社の収益に貢献できることに喜びを見いだせる人なら、このスキルで「社長-会社-事務員」のWin-Win-Winな状況を作り出せます。

さて、あなたの会社ではどうでしょうか?

もし事務員がヤル気があり、マジメに頑張ってくれる人なら…「お金の流れを記録する」仕事だけをやってもらっているのは、もったいないことかもしれません

考えてみる価値のある事柄だと思いますよ!